By みゆき

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必ず行く爆盛スープとおこわのお店

台湾に住んで、たくさんのスープやさんに行ったけど、味や雰囲気や考え方すべてが好きだなと思うお店、
『雙月食品社』。

一番初めに行ったのは、まだ台湾に住む前の、台湾に母と帰省していた時に来ました。

毎日、夏の暑い日でも、開店前からお客さんでいっぱいのこのお店。

 

現社長は創業者の息子さん。

もともと、お母様が体に良い食事を提供したいと始め、今は息子さんが継いで、家族皆で事業に携わっています。

家族に作ってあげるような、質の良い素材で安心して食べていただけるものを提供すること。

店の名前の由来は、「円満」という意味と、「人が集う」という意味、両方から名付けたとのこと。

 

私もかつて薬膳料理を提供するお店に携わっていたことがありました。メニュー作りや調理の時にいつも頭にあったのは、「自分の大切な人に作るなら、どんな料理にしたいか」ということでした。

こちらのお店の考え方に共感するものがあります。

 

こちらのお店には、たくさんの種類のスープがあり、中薬を使ったものはもちろん、中薬はいれていないお肉、海鮮、魚、動物性なしと様々な嗜好に合わせたものがあります。

2018年、2019年2年連続ミシュランを獲得。

 

お料理には粉末スープなどを一切使わず、丁寧に地鶏からスープをとり、さらに新鮮な食材をこれでもかというほどたーっぷりいれて煮込んであり、うまみと香りがあふれる台湾の家庭の愛を感じる味なんです。

お店看板メニューでもある、私が一番好きな、’蛤蜊鶏湯’。

骨付きの地鶏がうま味たっぷりで柔らかくて、さらに新鮮な蛤(はまぐり)が25粒も入っています(数えてみた)!!こちらはいつも台湾中部の海鮮で有名な嘉義という場所から毎朝直接配送されてくるもの。

さらに甘~い高山キャベツもたーっぷり!!

スープに臭みは一切なく、ほんのり台湾バジル、生姜、蛤の風味がある、上品でありながらうま味たーっぷりのスープです。

元気をつけ、ほどよく体の循環も促す。夏の真夏でもみんな汗だくになりながら並び、汗とともに食べるけど、やみつきになって、食べ終わってからしばらくすると、元気がみなぎってむしろすっきりするんです。

一度隣に座って同じタイミングで同じものを食べていた台湾マダムと少しおしゃべりする機会があって、「なんで夏場なのにみんな熱いものこんなに好きなの?」って聞いてみたら、「だって体にいいし、なんといってもおいしいから大好き」と言ってました。

逆に牛蒡たっぷりの薬膳スープは、かなり濃厚な味です。見た目とおり、お腹いっぱいになります。

また、サイドメニューも充実しています。

中薬を使って作った、味染み煮物たち。厚揚げや卵から、豚の耳や豚血糕と呼ばれる血を固めたものなど、内臓系もいろいろ。豆干という、豆腐を干して味付けしたものや、豚頬肉(猪嘴肉)が食感が良くておすすめです。

上には甘い醤油膏というタレと千切り新生姜がたっぷり乗っていて、味はしっかりしているけど、新生姜がさわやかにしてくれます。台湾の方はこういった味をしみ込ませたもの(鲁味)が好物のようです。

こちらのお店のものは中薬出汁を使って似ていることもあって、味の深みを感じます。

そして、おすすめ主食は、油飯。

写真がブレてますが。

味付けバランス、お米のパラパラ具合、香り、全て完璧。全く重くありません。私にとって油飯やおこわは重たくて味が濃いものという油飯概念を変えてくれた思い出の味です。

ちなみに、日本のもち米と台湾のもち米は品種が違っていて、台湾のもち米はインディカ米系統なので、粘り気が少なく、おなかにもたれるリスクが低いのです。

こちらは定番魯肉飯。甘みがあり、普通に美味しいです。

このお店には、老若男女問わず、本当にたくさんの方が来られています。

スタッフの人もかなりの人数いてるけど、みんなテキパキ!!

外で並んで待つお客さんに必ずごぼう茶などの養生茶をくれるんです。

順番が来たら、先に記入したメニュー表をレジの店員さんに渡して会計をします。

番号が書いてある紙をもって、外で再度待って、呼ばれたら店内に入れる、という仕組み。

 

ここで、ちょっと暑くていやかな、、と思う方に朗報!!

最近本店の裏側に、なんと別店が開店しました!!(近すぎやと思うけど)

ここは広くて席数が多く、レジ待ちは店内なので、涼しいです。

 

副菜の種類が豊富!!

この、ピリ辛乾麺がめっちゃ美味しかった!!また食べたくなる味。

 

こんな華やかなショーケースは本店にはありません。

 

イケメン社長さんも、たまに家族でいらしているので、必見ですよ~~(#^^#)