【台湾薬膳から血を考える会】レポート
【台湾薬膳から血を考える会】
11月レッスン振り返りその一。
少人数開催での薬膳教室、 テーマは、「血」。
台湾と、日本で、特に生理期間前後の養生の考え方や、そもそも生理に対する社会全体の感覚が違うことは、薬膳勉強してからハッキリ感じました。
年頃なって、やたらと母が生理の有無とか状態について聞いてくるけど、周りの友達に聞いたらみんなそんかこと聞かれないって言ってて、それが当時恥ずかしくて、聞いてくる理由が当時全くわからなかったけど。
今ならとてもわかる。
便通が胃腸と心のバロメーターとすれば、生理は生命エネルギーのバロメーター。
揺らいだり、時には疲れてパワーがなくなったりする。
だんだん身体は自分の本当の心の代わりに生理を通じて問いかける。
酸素や栄養素を運ぶという血の役割以外の、もっと包括的な意味を含むのが、中医薬膳学の血の概念。
時に熱を持ち、時には枯渇し、時には行き場をなくして固まる。
その動きは肝臓だけでなく、心臓、そして胃腸も、もちろん腎臓も関係する。もちろん肺も。
貧血や生理痛はあくまで入り口であって、その背景には根本的になにかの癖による積み重ねでバランスを欠いてしまった『本質の原因』があり、それに目を向けて向き合うことが本質の改善になる。 日本には日本伝統の『恥』の文化があり、それが奥ゆかしさや上品さや趣きを生んで繋いできた。
それもあって、特に女性の生理は、 『話題に出す場所や人を選ぶ』 『そんなこと堂々と言うなんて恥ずかしい/ 言ってはセクハラになるから遠慮する』という社会を生んだかもしれない。 私は私自身苦しんだ、生理のことから、この薬膳の世界にさらに入り込んだので、特に心の入れ方が違いました。
『四物湯』 中身は、鶏肉と4種の生薬がベース。
この生薬配合の仕方に、薬膳理論のエッセンスがギュッと詰まっていて、 黄金だなと思うんです。
『これは美味しい。ずっと飲んでいられる』
『手足先があったまってくる』
『家でも作ってみたいな』
『お店で出したら売れると思う』 など。
予想超えたサプライズ反応。
そう、薬っぽいと言われる薬膳スープは、身体が欲してるのもあるし、飲み慣れてるかどうか、という条件もある前提で、本当はおいしいんですよ。
薬膳続けるためには、美味しいことがやはり大事なことだな。