台湾の蓮の季節がやってきた~
『蓮始開』~はすはじめてひらく~
蓮の花が咲き始めるころのことを日本の七十二候ではこのように表します。
この7/13-17の期間、夜明けごろ蕾を開き、昼前に閉じる。繊細な花びらを大胆に開き、その美しい花咲く時間は瞬く間に終わりをつげる。中には何千年もの間蓮池の下で眠り、ある時ふと花を咲かせることもあるとか。
蓮の原産地はどの国か色んな説があるようで、中国・インド・エジプトなどと言われますが、日本には古く奈良時代ごろから中国よりわたってきて観賞されていたようです。
ちょっと謎に包まれた、神秘的な蓮。
台湾でも6月から8月の間、色んな場所で鑑賞できます。
最も有名なのは、台南の白河地区。台湾の人に聞けば必ずこの地名が上がります。
ただ、私が住んでいる台北から台南はちょっと遠い…
ということで、比較的近くの「桃園蓮花季」という蓮の花イベントに行ってきました!
台北から高速鉄道に乗って、桃園駅まで。そこからタクシーで約20分ほどのところに観音区という蓮の花がよく咲いている地域があります。名前からして、まさにという感じ。
初めに「林家古暦休閒農場」で暑さしのぎに蓮の実のかき氷を。
蓮の実というのは、かき氷のトッピングのうち、手前の少し黄色っぽい実で、これは蓮の花托という花びらの真ん中にある部分の穴の中にできる種子のことです。
この蓮の実、薬膳食材としても、とてもよく使われます。
お腹を強くしてくれたり、心を穏やかにしてくれるんです。甘みが作用するんです。
こちらの池には蓮の花が少しだけ咲いていたけど、あんまり多くはありませんでした。でも、屋根があってのんびりできる場所です。
鴨のひなものんびりと歩き回っていました。
店の周りには、グアバの赤ちゃん、ナツメヤシ、パパイヤも生えてました。
↓
パパイヤ
わかりにくいけどグアバの木
ナツメヤシ 丸い実をつける品種
こちらを出て、お昼ご飯のためと思ってフラッと立ち寄った別の農場。
こちらでたまたまある体験ができました。
店番をしていた小学生の兄弟がなにやら店番しながら作業をしていたので、何をしているのかなと声をかけてみました。
蓮の実とってるよ~っていうので、体験させてもらえる?って聞いたら、いいよいいよ^^って笑顔。
超カワ(・∀・)イイ!!ヤッター‼!
実はこの体験、兼ねてからしてみたかったんです。まさかここでふと出来るなんて。奇遇。
日本では絶対出会わないこの体験。
なぜなら日本で蓮の実食べる習慣は基本的にないからです。
この花托、見た目はシャワーヘッドみたいな、目がたくさんある怪物みたいな寒気のする気持ち悪いやつなんですが、触ると意外とふわふわしてて柔らかいんです。採れたての緑のやつだからということもあります。
中は緑色の殻に覆われた、どんぐりみたいな実です。
意外とちっちゃ。
それを昔ながらのやり方では機械を通して殻を割り、手で剥いていきます。
そして中はさらに薄皮が。
この皮が苦いんやけど、鉄分豊富なところだそうです。
ここではこの緑の殻がついたまま、一袋300g200元(約750円)で買えます。
食べる分だけそのつど自分で薄皮も向いて、さっとゆでて食べるそう。
普段日本で売られている、または問屋街で売られている乾燥蓮の実と比べると、この生の蓮の実はまるで別物です。ほくほく、栗みたいな甘みがあります。
台湾に数年住んでいる友達も、生を食べてみたらその美味しさにそれ以来は乾燥蓮の実は食べられなくなったそうです。
ほんっとにおいしいのです。
ちなみに、生の蓮の実は、季節のうちは台湾市内のどの市場でも売っています。
でも、採れたての蓮の実と、市場で売られている蓮の実もまた少し違う。
市場で売られているものは寝かせているものらしいので、味が少し苦みがある、と言っていました。(私はあまりその差は感じないけど~)
↓
左側が採りたて、右側が乾燥後
こちらでは冷たい蓮花茶や、茶葉蛋などのちょっとしたものが買えます。
どれも甘みがあり、おいしかったです。
残念ながらお昼ご飯の場所ではなかったようです。
店番兄弟のうち、お姉ちゃんはこの農場オーナーのお孫さんらしく。
体験の仕方や、皮の栄養素のこと、保存方法、食べ方までしっかり説明してくれて、とても感心してしまいました。
比べて弟くんは、話しかけても返事がまばらで、お姉ちゃんの横でクワガタムシと遊んでフニャフニャしてました。
でも、なんか平和でいいなぁ~。と思いましたよ。
とても可愛かったです。
この後、続いて行ったのは、蓮の葉の上に乗る体験ができて、蓮にちなんだランチもいただける場所!!
それは次回の記事に続きます~
超お勧めインスタスポットです!!
引き続きお付き合いお願いいたしますね♪