台湾カカオ農園~林后可可~
『林后可可』
沢山の林が生い茂るこの場所にカカオの木も植えられていて、それはまるでQUEENのように、キラキラ輝いている。そんなカカオ農園。
台北の東門で毎月第一土日に開かれているファーマーズマーケットで、カカオから作られたコスメ製品を中心に販売されていることをきっかけにこちらを知りました。
お店の洪さんは、まさにQUEENのようなキラキラした目で私を迎えてくれました。
屏東にある農園でカカオを栽培し、そのカカオからとれる希少なカカオ脂(カカオバター)で化粧品を作っているんです。
ハンドクリーム、クリーム、石鹸、フェイスパック、リップクリームなど。
えーーーカカオから化粧品作れるの!?って思いません?
私は、思いました。
でもこれがめっちゃくちゃ私の肌に合いました。
何がいいって、
塗った時はクリーム感あるのは当然、でもほんの1分ほどでするっと溶けて肌に馴染む。
それでおもしろいのは、本来のカカオの香りがほんのりするんです!
香料はもちろん加えていないので、ほぼ無香料。好きな香料加えるとかして自分の好きなように使えて汎用性が高い。
このカカオ化粧品に使われいてるカカオバター(脂)って、どんなものかというと
いわゆる「カカオバター」というもので、
カカオ豆の中の40~50%程度含まれています。
カカオ豆を発酵、乾燥させて細かくしたもの(カカオニブ)から機械で圧搾したものがカカオバター。
それ以外の固形物をカカオマスと言いますが、ここにはほぼカカオバターは残っていません。
このカカオバターの融点(融ける温度)が「32-36度」なので常温保存できる。これより少し高めの人間の皮膚温度に触れると溶ける。
だからするっと馴染んで化粧品加工にとても合っているのです。さらに、安定した脂質であるため、悪くなりにくく、保存力にも優れているんですって。
いわゆる「シアバター」と同じような、優れた保湿効果をもつ材料といっても過言じゃない。
実際ほんとにとてもいいつけ心地。
肌の中に潤いがしみていく感じ&表面はさらさら気持ちいい。もちろん肌トラブルなし。
周りの友人に薦めてみて感想聞いてみたら、みんな同じように肌なじみがいいと言ってました。
私は常に持ち歩いてます。
今回こちらの農園にも、お邪魔させていただきました!!
もともと、こちらの農園は、日本の農業技術を使用したものだそうです。
直射日光が当たらないように、工夫されています。
カカオの木は実がとれるまで、約3年くらいかかり、7~9年くらいたったものがいいカカオがとれると言われています。こちらは5年くらいのものだそうです。人間でいうとちょうど成熟期?!
今回伺ったのは6月末。1年に2回大きな収穫時期があり、6月頭にほぼ収穫し、残っていたものが少し。でも大きいカカオもありましたよ。
あと3か月ほどすれば第2弾が採れるらしいです。
すでに収穫されたカカオ。
人生初の! スイカ割ならぬ、カカオ割り!をしましたよ。
ちょっと激しい割り方と、憎しみでも込めたかのような表情ですが、、よければご覧下さいませ!!
なんでこんな激しいのかというと、ストレス発散させたいからではなくですね、
カカオの外の皮はめっちゃ固いんですよ。全体の半分の重量があります。
なので、鋭利なナイフでザクっと割って剥くのをよく見ます。
私たちはこのトンカチを使って、ヒビをいれて、割っていきました。
これが、キモチイイ!!笑
楽しいひとときのあとは、流れ作業のように、割る係と剥いて中身を取り出す係とに分けて、ひたすら1時間くらい作業・・・
これだけでもなかなか疲れます!!
収穫してすぐ実と皮に分けるのは、果肉部分が中で熟成してしまわないようにするためだそうです。
とっても明るくてフレンドリーでかわいい、そして面倒見の良い洪さん。(写真右側)
ご一緒に台湾カキ氷食べて、お昼ご飯も食べ、その後台南にマンゴーを🥭食べて、夜ご飯もご一緒しました。
色々話していて、彼女は長い間海外で今の仕事とは別の仕事をしてきて、無理がたたって体を崩し、故郷であるこの街に戻って来て、地域に貢献できる仕事に巡り合えたこと、今の仕事をとても愛していて、心から幸せを感じていることが、話すとすぐ伝わってくるお人柄です。だから周りにもあたたかい人が集まってきてどんどん事業が広まっていってます。
このコスメも、美和大学の研究室と共同開発したもの。
多分これからもっともっと広まっていくことでしょう。
でも台湾でのカカオコスメ先駆けは、間違いなく林后可可です。