By みゆき

葛の精製〜葛湯までの道のり

Categories : 薬草

前の記事で、

葛堀りのことを書きました。

1日目は掘って終わり。

 

さて。

ここからまだまだ葛の旅は長いのですよ。

 

まず、タワシでゴシゴシ洗って、

ノコギリで適当に切ります。

意外と柔らかい。

 

断面は白い方が良くて濃い茶色はあまり良い澱粉じゃないそう。

今回太っちょが掘れたので、かなり期待できそうな様子⭐︎

 

それから臼で叩き割る!!!!

そして、たっぷーーーりの水を入れて

根っこの繊維をちびちび割いていきます。

干し貝柱を割いてるような、さけるチーズみたいな?

わかりますか?繊維に絡みついた白い粒々してるのが葛の澱粉です!

 

腰を下ろして、水は冷たい。でも

ムキになるので黙々仕事になる。楽しい。

そして、真っ黒に近い汁になり、それを濾して、

ギューーっと絞って、

それを沈殿させる。丸一日かかります。今回は3時間くらい。

 

沈殿したら上澄みをとって、

下に溜まったのが澱粉を含んだ澱粉乳。

 

その上に新たな水を入れて沈澱させて、、、をひたすら繰り返す。

そうすると、魅惑の真っ白いダイヤモンド葛粉ができるワケです。

そこまでには時間がかかります。

約1週間くらいですって。

なので、私たちは時間切れで、

葛澱粉汁を少しずついただきました。

甘みをつけているけど、元々の葛の味がして、おいしー♡

 

時間と労力がいかにかかっているか、

なぜ吉野葛が希少で高価なのか、

身をもって実感しました。

 

ちなみに、葛の上澄の汁も韓国では葛汁と言って、

女子に嬉しいお肌ツルツル効果(イソフラボンが多いからと言われます)があるという話で、その通りお肌ツヤツヤになって大満足でした!!

 

今回2日間何から何までお世話になった奈の音さん、体験ツアーつき宿泊、予約制薬草鍋ランチもされていて、とっても素敵な元醤油蔵の古民家。

https://nanone.net/

 

薬草茶をお宿でいただけます。

近くに大和当帰薬湯が入れるあきのの湯があったり、お寺もたくさん。

古墳もいっぱいあって、昔からの薬やさんもあって、街歩きに事欠きませんよ。

お勧めなので、ぜひ一度宇陀へ遊びに行ってみてね。