食べられる黄金の花!の畑
「金針花」
聞いたことがありますか?
名前の通り、金色(正確にはオレンジ色)の針のような細長い蕾を持つお花なんです。
日本では、薬膳食材として『金針菜』という名前の乾燥させたものが自然食品店や、中華食材専門店で売られています。
昔々この乾燥ものを教室で初めて見たときは、
これ食べれるの?おいしいの?と疑心暗鬼。
でも、この食材、薬膳食材としてかなりの効能の持ち主(最後に記載しています)。
食感はシャキシャキしていて、ほんのり苦味があり、独特の風味がする、なんとも味わい深い。
脇役のようで主役の座もとれる。
台湾に来て絶対見に行きたかった景色のひ とつがこのお花畑なんです。
台東に「六十石山」という山があります。
ここには有名な金針花の景色があるんです。
時期は8月~9月いっぱいまで。
ということで、9月頭に台湾に住んでいる日本人のお友達と一緒にネットで申し込んだツアーで行ってきました。
まあ、、この場所が行きにくいこと。
台湾の鉄道で「台湾鉄道(台鉄)」があるんですけど、この特急列車の予約がミスチルライブ並みに(ミスチル台湾公演に行きたい。)競争率高い!!
夜中にインターネットとにらめっこして、それでも取れない。
そしたらお友達から「取れたよ!!」とメッセージが。
電車の乗車区間を座席で分割して2枚に分けて予約(途中で座席移動する)という方法で何とか確保してもらいました。
このお友達には、台湾人の旦那さんがいるのですが、家族巻き込んでの大騒動やったそうで…(さすが台湾人の親切さ。ありがたい。)
ということで、朝一に出発して無事にツアーの集合場所にたどり着き、ほかの参加者約10名ほどの方と一緒に車で出発。
中でガイドさんがオール中国語で説明(当然)してくれます。
今年は大雨の影響もあって少し開花が遅くなって、量も少なめとのこと。
それでも・・・
素晴らしいオレンジ色の絨毯。
オレンジ色だけっていうのがロマンチック。
堂々と咲き誇る金針花。
観賞用のお花畑と、蕾の段階でとってしまう場所と分かれているそう。
摘んだばかりのものも売っています。
綺麗な花を咲かす前に摘み取ってしまうなんて、可哀想な気持ちもあります。
2日以内に食べきらないとすぐダメになります。
なので、乾燥させて保存させるんですね。
お花がたっぷり入ったスープは香りがよい!!
お料理の差し色としてもよいですよね。
アイスも売ってます。中から丸ごと金針花が出てきてびっくり(笑)
私は生のものを買って帰ってから金針花と鶏肉と木耳の炒め物や、金針花と椎茸のスープにしていただきました。
鶏のスープに戻した干し椎茸を入れて煮て、ほんの下茹でした生の金針菜を入れて塩と少しの醤油で味付けしただけです。
シャキシャキした金針菜の食感、独特の香り、旨味のあるスープにとても合うんです。
台湾屋台では、スペアリブのスープ具材としてもよく使われます。
台北にはないこの景色、一回見たら脳裏に焼き付いて忘れられない思い出になりますよ。
●金針菜の薬膳効能
性味:涼性 / 甘
帰経:肝 / 胃
働き:
清熱利湿 ( むくみ・発熱 )
涼血解毒 ( めまい・イライラ )
通乳 ( 母乳分泌不全 )
栄養成分:タンパク質・鉄・カルシウム・ビタミンABC 等
別名 ‘忘憂’といわれるくらい、憂鬱な気分を忘れさせてくれるお花です。