By みゆき

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悲願の台湾月餅レッスン

私が小さいころから愛してやまない中華菓子があります。

それは「蛋黃酥」という名前のお菓子です。中秋節に皆で囲んで月餅をいただく瞬間があります。色んな月餅のうちの一つがこの蛋黃酥。中にアヒルの塩漬け卵が入っているのが特徴。

製菓材料店に、こんな感じで黄身だけ別売りされています。お酒に一晩つけてオーブンで焼いてから使います。

パイナップルケーキも今でこそ好きになりましたが、昔ながらの冬瓜ネットリ系の餡は好きではなくて、親が台湾に帰った時おみやげに買ってきてくれるのですが、ほぼ食べませんでした。

親といっしょに台湾に帰省した時や旅行に来た時にはありとあらゆる店の蛋黃酥食べ比べをしてきたのですが、その中で双連市場の朝市の中におばあちゃん手作りの蛋黃酥がマイベスト。

周りのパイ生地のサクサク加減、餡子と塩卵の量や甘さのバランスがどこを取っても良い。

顔ももちろん覚えてくれていて、

いつも行くと、

『今日もあるよ!何個?いっぱい買っていきな!こっちの緑豆とパイナップル餡も美味しいよ!』

と、可愛い顔してなかなかの商売人なんです。

何回も教えて欲しいと頼み込んでみたけど、フラれています。

まぁそうだよね…

 

そして、日本にいる間に、母のお友達から一度だけこの蛋黃酥の作り方を教えてもらったけど、難しくてあまり上手くいかず。

そんなこんなで、、、

よーーやく、たどり着きました!念願のレッスン。

 

本当は6回コースでの中華菓子レッスンを、蛋黃酥のレッスンの回、1回だけ単発受講を先生に頼んで受けさせてもらえたのです。

先生は、初めて台湾の現地料理教室の担当だった先生。

私がこれを作りたいと言っていたのをその時から知っていたので、先生のやさしさで(?)本当は単発受講できないけど、融通を効かせてくれました。さすがです。ありがたい(^^)

 

とはいえ、先生は結構台湾語(中国語とは全く別言語)も使うし、私の現中国語能力では授業内容についていくのはいまだ大変。

しかもおかし作りは苦手という…不安しかない。

なので授業中はもう必死でノートを取り、血眼になって写真を撮りました。

それを見ていたクラスメートの方々が並々ならぬ私のオーラを感じ取って、手取り足取りフォローしてくれました。

先生のように皆さん慣れてて上手。やはり手つきが全然違う。

塩漬け卵、小豆餡は予め買ってきたものを使いましたが、大事なのは、皮!!

どうやったらあのおばあちゃんのもののように、綺麗な何重にもかさなる層になり、サクサクさせられるか。

バターの使い方。生地の伸ばし方。寝かし。重ね。包み。

沢山の工程がありました。

途中で何回も、「ちがうちがーう!」と突っ込みをクラスメートのお姉さまがたからの教育を受け…
(すべて完璧に教えてくれるお姉さまがた。どうして受講してるのか不思議。)

出来上がった!!

 

これこれ、この断面!層がきちんとあることが美味しいの目安。

 

そして、この塩気と甘みのコラボ。あんこは甘すぎないのもポイント。そして、卵の塩気もちゃんとあるか。

皮と塩と甘みのバランスが難しいんです。

でもこの蛋黃酥、理想!!

 

あぁ幸せすぎます。

現地で現地の人に教わる蛋黃酥。

私の夢が叶いました…。

 

 

この蛋黃酥の独特の味は、日本の方には好みは半々に分かれます。

でもあまり好きじゃないと言う日本人友達に無理やり(!)今回のをおすそ分けしたら、後日そのお友達から、

「あれ、意外にいけた!そんなに塩っけが強くなくておいしかった!」

と、合格点◎をもらいましたよ。

 

 

私が一番お勧めする双連市場のおばあちゃんの手作り蛋黃酥は、

毎朝8時ころから昼12時くらいまで開かれている地下鉄「双連」駅すぐの「双連朝市」にて、購入できます。駅側の入り口入って100m以内に構えている小さな小さなお店。おばあちゃんもちいさくてかわいい、でもしっかり商売人です(^_-)-☆ 蛋黃酥だけでなく、緑豆酥も本当においしいので、是非見つけて買ってみてくださいね!