台湾の新型コロナウイルス状況
1月23日に中国の武漢で移動制限が出されて以降、徐々に世界中でコロナウイルス感染が広がり、アメリカでは外出禁止令、外国に滞在するアメリカ人に帰国勧告を出すまでになっています。
世界で入国制限が行われている国が161か国、入国後の行動制限がとられている国が78か国。
もちろん台湾も含まれています。
*台湾の防疫措置…
3月19日から外国人は居留証、外交や公務の証明、ビジネス上の契約履行等の証明がない限り、入国できません。指定国からの入国者(国籍問わず)は、14日間の自宅検疫の対象となり、外出は禁止、公共交通機関の利用はできません。毎日1、2回電話で健康状態の確認が行われます。(2020年3月24日現在外務省HPより)
*台湾国内でのその他の発表…
・3月24日から4月7日まで、台湾への乗り継ぎ飛行便も停止になりました。
・入国制限に伴う優遇措置としては、3月21日以前に入国している外国人はその停留期限が1か月自動延長されることになりました。これは、台湾在住の外国人が自国へ帰国するための準備期間とされています。
・台湾の郵便局(中華郵便)が、外国との荷物の受け渡しを一時ストップすることも発表されています。空港便が一気に減ったため、扱える貨物の容量が減っていることや、ウイルス混入のリスクを減らすためだと言われています。対象は主には欧米で、幸い現時点(3/24)で日本はまだ含まれていません。
台湾での感染者数・死者数ともにほかの国に比べると多くなく(3月24日現在感染者216名)、冷静に日常生活を送っているようにも見えます。ただ、市民の警戒感も強く、1月末から現在まで9割の人がマスクをつけており、手でボタンやドアに触れないようにしていたり、銀行や大型施設のほとんどの場所で体温を測られ、消毒をされます。台湾の友達に会おうとしたら、今は自粛する時期だからやめておこうと言われました。ほかにも、海外から帰国して14日間の自宅検疫中の人が台湾で外出(目先のコンビニに行こうとした)したら、外で警官に声をかけられ、罰金の対象になったという本当の話もあります。台湾では自宅検疫に関してかなり目を光らせて徹底的に取り締まっているようです。
他の国に比べると感染者が少ないことは確かですが、それでも欧米諸国からの帰国者の感染や市中感染も少なからず発生しており、油断は禁物です。また、無症状のうちに周囲に感染させてしまうリスクもあります。人が密集している場所にはできるだけ行かないようにしないといけません。
先日発酵のレッスンにいったら予定変更して、アルコール消毒液作りをしました(;’∀’)消毒液もスプレーも一時期全く手に入らなかったですが、今は生産増量して手に入ります。一時期トイレットペーパーも手に入りづらい時期がありましたが、今は値段が上がることもなく、ほぼ安定的に手に入ります。
マスクに関しては、居留証がないと外国人は買えないというデメリットはありますが、以前大行列していたのが、今はアプリで予約してコンビニで受け取るシステムが作られたおかげで並ぶ人の数も減ってきました。それでも枚数制限措置はあります。
経済活動を完全にストップさせることなくウイルス感染を食い止め、市民の安全と未来を守るという政府のお仕事には、本当に頭がさがります。
台湾政府は春節前の、全くウイルスの危機感がなかった時から、武漢肺炎を警戒して対策を練ってきており、その成果が今につながっていると思います。
リーダーシップとは、「この人が言うから安心」という絶対的信頼を感じることができる言動なのだと思います。また、そのリーダーの任命責任は国民にもあるということです。そのことをしっかり肝に銘じないといけないということ、教訓にして今後の日本の未来を考えていきたいと思います。