By みゆき

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近所の行列肉まんやさん

私が住む台湾の家の近くに、「虎林市場」という大きな伝統市場があります。
路面の両脇にずらっと野菜や果物や乾物、肉や魚の生鮮食品、服や食器や雑貨や下着まで売ってたりします。魚の隣にずらっと下着が並んで売ってるの見ますけど、購買意欲全然湧かない。。。

その途中に、いつも行列をなしている店があって、気になっていたので並んでみました。

朝10時開店で、10時半くらいに行くとすでに10人くらい待ってました。私が並び始めてものの10分ほどで後ろにはさらにたくさんの行列・・・

名前は、「老上海包子」

中国語の「老」は、日本人にとって漢字から想像する「古い、老いている」という意味ではなく、「立派な」というような尊敬するものや人物に対して使います。

「包子」は、饅頭全般を指します。

ここのお店のウリは、「老麺」という、発酵種を饅頭の皮の制作に使っている点。

この発酵種を作るのは時間と手間がかかり、いわゆる職人技になるので素人がやってみてもすぐにはうまくいきません。

でもこの発酵種を使って作ると、皮に弾力が生まれて、もっちりとした食感になるんです。

個人的には柔らかいふわふわの食感も好きだけど、弾力があって小麦粉の風味もより感じられる老麺生地の包子は、台湾人にとても人気があります。

~実際のマダムの会話~
急に問いかけてきた日傘マダム「ねぇ、ここのお店何がおいしくていつもこんなに並んでるの?」
私「私もわからないから食べてみようと思って。」
前に並んでいた常連マダム「この店老麺使ってるから。ふわふわの柔らかい生地っておいしくないのよ。だから私はここのが好き。QQとしてて、弾力あるのよ。」
日傘マダム「そうね、確かに柔らかいのはおいしくないわ。あなた何がお勧めなの?」
常連マダム「何でもおいしいよ。」
日傘マダム「だからあなたならいつも何頼むの?」
常連マダム「うーん、肉とにらまんかな、あと雑穀の饅頭。」
(私→心の中で、メモメモ。)
日傘マダム「へぇそうなんだ。でもこんだけ並んで買うのも大変、まぁいいわ。」と言って去ってゆきました。

私の心の声 「そんな突っ込んで聞いといて買わんのかーーーい!」

・・・

ということで、私が買ったのは、「鮮肉包」「酸菜包」「高麗菜包」の3種一個ずつ。合計45元。日本円で150円ほど(2020年5月5日現在)。やすーい。

写真だとわかりにくいですが、ほんのり黄色い色をしているのは本当の小麦の色からくるもの。真っ白の肉まんは逆に漂白された小麦粉を使っている可能性があり、別名”整形肉まん”と揶揄されています;;

酵母を使用して、ベーキングパウダーは使用していないとのこと。

肉まんの具には黒豚を使っており、できる限り自然の手作りの味を提供しつつ、質にもこだわっているのだなぁと、尊敬と感謝の気持ちが湧いてきます。

そのお味は、

うん。とてもおいしい!!

食べ歩きしながら酸菜包を家に帰るまでにペロっと食べてしまいました。

酸菜は日本でいうと高菜のような漬物の一つ。芥子菜を塩につけて半干ししたのが酸菜です。これを少しの豚肉と合わせた具になっています。

高麗菜包はいわゆるキャベツまんで肉なしのベジです。人参と春雨が少し入っています。キャベツが甘くて、肉なくても十分満足できる、大好きなお味。

肉包の写真は外見だけですが。。(おいしくて撮るの忘れたー)、しっかりと具に味がついていてジューシーでした。

皮はほどよく厚め。厚すぎないので、私好みです。たまに、具はほんの少しでほぼ皮っていうくらい厚い生地のところもあるんですよね。ここのは中間くらいだと私判断です。

10時から12時と、15時から19時の2回売りです。

次は常連マダムが買っていたニラまんを買いたいと思います!!